もしも、ちびまる子ちゃんキャラが中学受験したら?2-プロ家庭教師が考察

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こんにちは。中学受験の家庭教師 鳥山と申します。大変お待たせいたしました。久しぶりの記事更新となります。

今回は「もしも、ちびまる子ちゃんキャラが中学受検したら?」記事の続編です。

ある日ふと、「ちびまる子ちゃん」の面々が中学受験に挑んだら、どうなるんだろう? と考えた筆者。

前回記事では、[まる子 → そもそも塾に行きたがらない]、[たまちゃん → コツコツ型]、[花輪くん → 早熟なエリート]と空想をくり広げました。

今回は、みぎわさん、大野くん、関口くんという3人のキャラについて語りたいと思います。

公式設定をもとにしつつ、「こんな子いるよな」という筆者の妄想が多分に含まれています。あくまで、「ネタ記事」としてお楽しみください。

思い込み暴走特急:「みぎわさん(みぎわ花子)」

インパクトのある見た目と、花輪くんへの熱烈アプローチで視聴者を威圧するものの、実は真面目で成績優秀なみぎわさん。

小学校の成績と中受の成績は別物ですが、ここでは便宜的に「みぎわさん=学校でも塾でも優秀生」として扱います。

塾の成績上位層には「学校の授業がぬるすぎて、遊んでしまって減点されるタイプ」もいますが、彼女はそういう子ではありません。

みぎわさんは学級委員を務めているのですが、責任感や統率力を買われており、クラスメイトに対して気配りを見せることもあるそうです。

つまり、周囲の状況がよく見えている。だから、小学校で超簡単なことを先生が教えていても、(ちゃんと聞かないと、先生に悪いしなぁ)くらいのことを考えて、おとなしく授業を受ける。

小学生にしては、とても「オトナ」な子なのです。

こういうタイプは、相手の言いたいことや心情を読み取ることに長けているので、国語がよくできる。

そして、全科目が「国語化」しつつある令和の中学受験においては、かなり有利な力を持っているといえるでしょう。

そんなみぎわさん、花輪くんのこととなると急変! 恋の暴走特急と化し、ストーカー一歩手前のエキセントリックな言動をくり広げるようになります。

彼女のこの特性が、受験勉強でどう出るか? といったところですね。

国語ができる子のはずなのに、物語文で「自分が肩入れしたくなる主人公」が出てくると、感情移入を通り越して、無茶苦茶な読み取り方をしそうです。

「この話、〇〇ちゃんが報われないのはおかしい!!」「△△は非道!!」などと主張して、【△△にも事情があった】と本文中に書かれていても、すっかり見えなくなってしまいます。

授業後に国語の先生をつかまえて、周囲の生徒のドン引きする視線もおかまいなしで、「ねえ、今日の文章おかしくないですか!? 先生もそう思うでしょ!?」と絡みまくる彼女の姿が目に浮かびます。

受験本番で「みぎわさんが没入したくなる文章」が出ないことを祈るしかありません。

結局、受験も強い:「大野くん(大野けんいち)」

杉山くんと仲良しのイケメンリア充です。この子も成績優秀です。

優秀生の多い3年4組ですが、大野君に関しては、作中ではっきりと、将来、エリートになっている描写が描かれています。

なんと25才では物理学者。相棒の杉山くんと宇宙を目指しているらしく、宇宙開発事業団(現JAXAの前身組織)レベルの超ハイスペ。大野くん、想像以上の未来でした。

ただし、前回の記事で書いた花輪くんが、「インド哲学」をたしなむほどの早熟だったのに対して、大野くんは小3段階では、そこまでの描写がありません。

特にここ5~6年の中学受験は激戦になってきているので、令和の時代に大野くんがいたら、彼でも順風満帆な受験生活にはならないのかなと思います。

ただ、それはあくまで、花輪くんのような「異才」と比べての話です。

学校では「大野くんって、塾でも成績いいらしいよー」と女子たちからキャーキャー噂されたり、「ほんと、けんいちくんってよくできますよね・・・」と大野ママが、他のママ友からうらやましがられるのも目に浮かびます。

勝負事が大好きで、度胸があって、怖い者知らずのタイプなので(上級生とケンカして勝ってしまうエピソードも)、テストや受験本番に強いことは間違いありません。

一方、プライドが高く、頑固な面があるので、「つまずいた」ときに、周囲の先生が提案するアドバイスを、どれだけ受け入れられるかが彼の成長を決めるはず。

ただ、スカしてるように見えて、情にもろかったり、お笑い好きだったり、ギャップを併せ持つのが大野くん。

天性で人を惹きつける魅力を持つ「太陽のような子」なので、様々な人に目をかけられ、助けられながら、ハードルを越えていくのでしょう。

やんちゃな伸びしろ:「関口くん(関口しんじ)」

「関口くん? 誰それ・・・?」というみなさんの心の声が聞こえてくるので、見た目の説明もしておきますw 

「はまじ」「ブー太郎」よくと一緒にいるやんちゃな男子で、丸顔で坊主頭(毛が6本しか生えていない)の子です。

この3名は、「B級男子トリオ」と呼ばれているそうです。

ただ、私の妄想になりますが、関口くんは、はまじやブー太郎よりは「できる」子なんじゃないかなと思います。それは「学校限定」ですが。

前回~今回記事と、そもそも塾に行かない子(まる子)と、優秀生(たまちゃん、花輪くん、みぎわさん、大野くん)の話しか書かなかったので、ここらで「普通の子」の受験についても書きます。

さて、小学校のカラーテストで90~100点を取っていても、偏差値50も取れないのが、中学受験。

関口くんの親御さんも、「周囲の子もみんな中受するから」「高校受験は内申を取るのが大変だから」「学校のテストができているから、塾でも大丈夫でしょ」と、なんとなく彼を中学受験させようとしますが、有名進学塾の入塾テストには落ちてしまう。

とはいえ、「実質全入」の塾もあるので、関口くんもそちらに入塾。

しかし入ったはいいが、授業のスピードが速すぎる。速すぎるからわからない。わからないから宿題もできない。宿題がやれないことで、テストでも点数が出なくなり、塾に行くのがつまらない。そんなループが起こりがちです。

元々はいたずら好きのやんちゃボーイなので、塾で鬱屈とした気分を持て余すあまり、おふざけがすぎて、トラブルに発展してしまうこともあるかもしれません。

たとえば、サッカーのまち清水市出身なだけに、宿題のプリントを丸めてリフティングしてしまうとか・・・。

よい塾・先生にあたれば、みんなで残って宿題したり、小テストのやり直しをしたりするなかで、「関口、また〇点かよー!」「うるせー!」などと、ワイワイ言いながら、少しずつ前向きに勉強できるようになってくるのではないでしょうか。

「スパイラルカリキュラム」で同じことを、2回~3回やる中で、急に回路が繋がって伸びるタイプのようにも見えます。

関口くんの受験に幸あれ。(ちなみに、26才時はバンドマンになっているそうです)

まとめ

みぎわさん、大野くん、関口くん――3人とも、まったく違う個性があって、別々の受験をするのでしょう。

現実の中学受験も同じで、子どもたちは本当に十人十色。お子さんと重ねながら、この記事を楽しんでいただけたなら嬉しいです。


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