中学受験 プロ家庭教師の探し方。良い先生に習いたいなら、〇〇は妥協しよう

中学受験「あるある」な話題について

新学年になってから、初めてのテストを終え、中学受験の家庭教師を探している保護者様もいらっしゃることと思います。

自分は家庭教師をしていますが、誠に恐縮ながら、「この条件を受けられる講師はいるのだろうか?」と思う依頼が、家庭教師センターから来ることがあります。

決して、お子さんの成績云々ということではなく、家庭教師として生計を立てている者からすれば、「時間」や「場所」的に受けづらい条件が存在するのです。実際、自分以外の講師もお見送りして、「今回は講師が紹介できない」とご家庭にお断りする場合もあると聞いています。

この場合、ご家庭がちょっと条件を緩めていただければ講師は見つかるはずなのですが、そういったノウハウは誰も伝えていないように思います。そこで、今回は「プロ家庭教師とマッチングしやすくなる条件」について書いてみます。

(※ この記事の続編はこちら→『中受 プロ家庭教師の探し方。個人契約なら、ブログやSNSを読みこむべし』

(1) 前提

まず、前提として知っていただくといいと思うのは、家庭教師は会社員ではなく、働く時間が限定されている、フリーランス(自由業)である、ということです。平日は、小学生が帰宅する時間(だいたい15:00~16:00以降)しか働けないので、家庭教師としては、その時間帯しか報酬を得ることができません。それらの事実を踏まえて、次にマッチングしやすくなる条件を書いてみます。

(2) 授業時間帯・日程について

指導時間について、「17:00開始」「18:00開始」をご希望される方がいらっしゃるのですが、先述の[前提]を考えると、講師としては中々お引き受けしづらくなるのがおわかりいただけるかと思います。仮に18:00開始であれば、終了時刻は19:30 or 20:00。つまり、1日に1授業しか入れられなくなってしまうわけです。

ですので、誰もが引き受けやすくなるのは「15:00 or 16:00以降 終日可」かと思います。終了時間も遅ければ遅くてよいほど、うれしいプロが多いと思います。(小さいお子様などがいると、寝かしつけの時間などもありますし、なかなか難しいとは思いますが・・・)

また、後述するように、良い先生は一週間のスケジュールが埋まっているものです。そのため、「月曜日のみ」といったピンポイントでの依頼だと、物理的に引き受けられない可能性が高くなり、ご家庭にとってはマッチングの幅が狭まります。

(3) ご自宅の場所について

以前、自分は23区外の、中学受験が盛んではない郊外に住んでいました。新宿・渋谷といった大ターミナルに一本で出られない沿線の街です。

オンライン授業を自宅で請け負った際には、その前(後)の時間帯に、他の授業を何も入れられない期間が長くなってしまいました。要するに、中学受験が盛んではない地域だから近くに仕事はない。かといって、自宅から中学受験が盛んな地域まで移動することは、時間的に不可能だったわけです。ちなみに、秋口にやっと近隣での指導が入りました・・・。

すなわち、仮に東京でも「中学受験があまり盛んではない地域」は、プロ家庭教師が訪問しづらい(前後に仕事が入れづらくなるため)、ということを念頭に置いていただいたほうが良いです。

解決策としては、Web授業ができるように機材を整え、家庭教師センターに「良い先生がいるなら、オンライン授業(Web授業)でもいいから紹介してほしい」とお伝えいただくことでしょう。そうすれば、間口は広がるように思います。

また、中受熱の高い地域だとしても、駅からご自宅に行くのに、バスを使わなければならない場合も、お引き受けしづらくなるのは、おわかりいただけるのではないでしょうか。バスはすぐに遅延しますから、後ろに別の指導がある場合、そのご家庭にご迷惑をかけてしまうことに繋がり、かなりヒヤヒヤします(汗)。

これを解決するには、「駅まで車で送迎する」という条件をつけていただくことでしょうか。ですが、家庭教師センターによっては保護者の送迎を禁止していることもあるので、その際は、やはりオンライン授業(Web授業)が解決手段となってきます。

(4) プロ家庭教師を探す時期について

自分の周囲を見ていても、基本的に、良い先生は早い段階でスケジュールが埋まってしまっています。が、例外的に空く時期もあります。それは受験生が卒業する2月のタイミングです。

ですので、家庭教師を探すなら、秋口~1月にかけて探すことをおすすめします。ただし、「指導開始は、2月以降になる」と言われることが多いはず。なぜなら、普通の家庭教師であれば、受験生対応で、まさに死ぬほど(誇張ではありません・・・w)忙しいからです。そういった事情も知っておくと、色々とご納得&ご安心いただけるかと思います。

あるいは、通年で探しつつ、いい先生がいたらキープするのもありかもしれません。

仮に自分が中受生の親なら、忙しい先生に対しては、まずは月イチ、あるいは、祝日や季節講習(←この期間は平日と違って、一日中授業が入れられますから、予定が空く先生も多いです)のときだけ指導していただくよう頼むと思います。その上で、「来年2月以降は、毎週お願いできませんか?」と交渉し、スケジュールを押さえちゃいますね。ご参考にどうぞ。

(5) 筆者自身の「オンライン指導」に対する考え方(9/28追記)

この記事では、家庭教師センターにおいて、良い講師とマッチングしやすくするための読者様へのアドバイス(一般論)を書いております。

読者様の中には、筆者の私が家庭教師として働く際の考えだと捉える方もいらっしゃり、これまでに「オンライン指導」のご依頼を何度かいただきました。誤解を与えてしまい、大変申し訳ございませんでした。

当方の場合、オンライン授業は、普段レギュラーで対面授業をしている生徒さんにおいて、一時的な対応としてのみ、実施しております。詳細は、以下の記事をご覧ください。【※ 2023/09/28追記】


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詳しくは以下の「筆者プロフィール」のページをご覧くださいませ。

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