こんにちは。中学受験の家庭教師 鳥山と申します。
8月28日~29日に、EXPO 2025 大阪・関西万博に行ってきました。
これから万博に行く予定の、中学受験生をお持ちのご家庭に参考にしていただけるような取材記事を書きたいと思います。
万博に行く予定がない方も、「万博って、こういうものなんだ」と思いながら、読んでいただければ幸いです。
関西万博、首都圏の中学受験生は行くべきか?
まず体験談を記す前に、中学受験生がいる首都圏のご家庭が、最も聞きたいであろうご質問に答えましょう。
Q:関西万博、中学受験生は行くべきですか?
A:社会(世界地理・世界史など)or 理科(科学)に、強い興味があるなら行ってみるといいでしょう。
9月現在、閉幕が近づき、ものすごい混雑が起きています。公式サイトもつながりづらくなっているようです。(※ チケット購入後の入場時間変更や、各パビリオンの予約は、公式サイトからしかできない仕様)
事前予約が取れないと、当日入れるパビリオンを見学することになるわけですが、中には内容的に浅いものもあります。
個人的には、それも「ご愛敬」だと思って、楽しめました。
しかし、社会や理科に興味がない場合、「酷暑の中、行列に並んでこれだけ!?」となると思います。
実際に、会場では「もう帰りたい」と嘆いている子どもを、何人も見かけました。
同じように大行列ができるレジャーとして、「遊園地」がありますが、あちらは並んだ分だけ、子どもが期待しているものが得られるわけです。
一方、万博は「国際博覧会」であり、定義は、「公衆の教育を主たる目的とする催し」です。つまり、各展示は必ずしも、人を楽しませるとは限りません。
そのため、子どもの興味・関心が追い付いていないと、「待ち時間と体験の満足度が比例しない」結果になる場合もあるので、ご注意いただくと良いと思います。
ちなみに、私もパビリオンの事前・当日予約はいっさい取れませんでした。
この記事を読んで、「わが子が、予約なしで万博に行っても、楽しめそうか否か?」をご判断いただくといいかもしれません。
「グローバルサウス」の国々をまわった1日目
では、写真をまじえて体験や感想を語っていきます。2日間行ったうち、1日目(8/28)の私の動きは以下のとおりです。
【15:00に入場】 ネパール館(15分待ち) → インドネシア館(15分待ち) → インド館 → バングラデシュ館 → セネガル館 → コモンズB → コモンズC(インド ~ ここまで待ち時間なし) → チュニジア館 (15分待ち)→ コモンズD(待ち時間なし)
2005年の「愛・地球博」には行っていないので、万博がどういうものかわかっておらず、「各国の特色ある文物が見られる場所」だと思い込んでいました。
実際、最初に入ったネパール館・インドネシア館では、その国らしい展示が見られました。




一方、次に入ったインド館(写真を撮り忘れた・・・)は、「先進国として見られたい」という意識を強く感じる展示が多かったです。
インド(バーラト)館
インド(バーラト)館では、今まで時速25kmだった電車が、時速75kmで走れるようになるとか、ワンクリックでレールが切り替えられるようになるとか、そういった先端技術に関するパネル・映像展示がほとんどでした。
個人的には、インドといえば「牛が泳ぎ死体が流れてくる中で、人々が沐浴するガンジス川」を代表とする、土着文化や宗教関係の遺跡が魅力だと感じています。
万博でも、その片鱗に触れられると思っていたので、肩透かしを食らいました。
その割には、日本にあるエスニック輸入雑貨店の3倍くらいの値段で、大量に民芸品を売っており、お金を回収しようとするところだけは、想像上のインドそのものでしたw
(※ ちなみに、インド館に限らず、どのパビリオンもお土産は高いです)
少しdisるようなことを言ってしまいましたが、インド館訪問をきっかけに、「万博は、世界各国のセルフブランディングの場所」なのだと理解して、たしなみ方がわかってきました。
バングラデシュ館、セネガル館、コモンズ
バングラデシュ館、セネガル館、コモンズ(単独パビリオンを出さない国が、共同で出展している場所)といった、「グローバルサウス」の国々の展示にも、インド同様の意図を感じることが多かったです。
・ 自国が「いかに貿易に有利か」「発展しているか」をパネルで展開し、「投資しませんか?」とアピール。
・ 「こんなに、サステナビリティに貢献しています」とアピール。
・ 「うちの国、楽しいですよ。観光にきてください」とアピール。
・ 白人女性が一人、現地の祭りや食事を楽しんでいるPR映像が流れる。(「女性一人でも旅行できる安全な国」という訴求なのはわかるが、アジア人じゃなくて白人なのか・・・)
もちろん、各国の文化(現地のゲーム、楽器、民族衣装など)の体験ができたり、唐突にダンスタイムが始まったりと、お楽しみコーナーもたくさんありました。



しかし、国によっては、「こう見られたい(=発展している/環境保全している/観光に向いている)」という気持ちばかりが前面に出てしまっていて、「それって、他の国とどう違うの?」と感想を抱くことも。
出展の目的を考えれば、致し方ない部分はあるのですが、結局、その国が印象に残らない限り、観光などで訪れることもないわけです。もっと見せ方は考えてもいいのにな、と感じる場面はありましたね。
チュニジア館
そんな中でも洗練されていたのが、チュニジア館。かなり良かったです。
謎の仮面?(どうも「ハンニバル」らしい?)が出てくる映像を見て、砂漠をイメージした通路を抜けたら、すぐにレストランと土産物屋があります。
レストランは、地べたに座って食べるアラブ風スタイル。その横に土産物屋があるのですが、タイル張りの民芸品やチャイグラスが並び、いい感じに中東らしさを出している。
ちなみに、銀の腕輪やお皿を買うと、チュニジアの方がアラビア語で名前を彫ってくれるそう。
銀細工の小気味よい音を聞きながら、クスクス弁当とレモネードを食しましたが、これが本当においしい!




ちなみにレジでは、私の前のお客さんが支払いをしようとしたところ、突如、店員がバックヤードに行ってしまいました。
「どうしたんだろう?」と思ったら、店員がご飯を食べている。
そして、また戻ってきたと思ったら、レジ打ちでくちゃくちゃにまるめたレシートを客に渡すw 色々な意味で異国情緒があって最高でした。
まとめ
1日目では、万博の展示は、エンタメではなく「各国のセルフブランディング」なのだとわかりました。
しかし、「洗練のされ具合」は、国によって違いが大きいです。
予算がなくても、文化や魅力をアピールできている国はありました。その良い例が、イエメン(コモンズA)。
スーク風のお店を用意して、「中東流の値切り交渉」が楽しめる仕組みでした。
イエメンは政情不安定すぎて、今は遊びに行けません。しかし、万博のお店の収益で出店側は得したでしょうし、「いつか平和になったとき、行ってみたい」と感じた日本人もいるのではないでしょうか。
あと、万博会場にいるお客さんの90%以上が、(派手なしかけがない限りは)展示の説明もほとんど読まず、流し見しているだけなので、イエメンやチュニジアのように、体験型・買い物に全振りというやり方は賢いと感じました。
一応「流し見のお客さん」をかばうならば、全体として、展示物の解説が親切ではないから、じっくり眺める気がわきづらいという事情はあると思います。
たとえば、現在、インドネシアは国民の9割がイスラム教徒ですが、展示物はインド系の仏教の影響を感じさせるものが、圧倒的に多かったのです。(直前に見たネパール館とのつながりを感じて、それがまた面白かったのですが)


13世紀にイスラム教がわたってきたので、それ以前の文物だと思うのですが、詳しい経緯は展示には書かれていない。まあ、自分で調べればいいだけなのですが、現地の解説が親切だともっと良かったとは感じますね。
さて、2日目は中国館、サウジアラビア館、フランス館などを訪問。1日目よりも「体感的」なパビリオンを巡り、歴史・アートを堪能しました。
↓ 次の記事にレビューを書きましたので、ぜひご覧ください。↓
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